佐渡島フラワーウォッチングと小佐渡の雪椿群生地を行く |
今年は大型連休で半月余りも休みになる会社もあるらしいが、私はいつものように暦通りの休み そこで今年は佐渡の花は素晴らしいと聞こえてくるのでツアーに参加することにする。 佐渡は初めてなので少人数でいくツアーはいいと申し込んだが22名参加と言うことである。 東京駅から上越新幹線で新潟まで行きジェットフォイルで両津港へ。当日はドンデン山周辺の フラワーハイキング。二泊三日のフラワーウォッチングの旅と言うことになる。 東京駅に早めに行くともう数人の人が集まっている。どこでお会いしたのか「お会いしてますよね」 と声をかけるがお互い思い出さない。高尾のスミレのツアーでお会いした方もいてホッとする。 座席指定なのであわてることもなくゆっくりと座って行けるので一安心。 |
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新潟駅に到着すると大型タクシー2台と中型タクシー1台に分乗して新潟港へと急ぐ。 新潟港からジェットフォイルに乗船。シートベルト着用とのことで動けず。 音がうるさいのかなと思ったが意外と静かであった。1時間で行くのでとても速い。 両津港に到着すると車が待っていて登山口まで運んでくれる。荷物は車に置いて行くので 必要なものだけ持っていけばよいので楽である。 |
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![]() 11:53 少し浮いてすれ違うジェットフォイル |
11:05 綺麗な船内 波は穏やかで揺れはない |
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残雪のある側を見るとカタクリの花が木々の間から見られる。 ここからちょっと寄り道をしてドンデン山へと向かうのである。 |
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佐渡のカタクリと関東地方のカタクリの違いは葉にある。 佐渡のカタクリの葉には斑が入っていなくて関東地方のカタクリには 斑入りの葉をしている。 |
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アマナ この辺りだけでも沢山の花が 咲き乱れて素晴らしい。 アマナも群生して咲いている。 明日はもっと素晴らしいと 言うことである。 |
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14:58 尻立山山頂直下 先ほどすれ違った団体さんが 大勢で写真を撮ったりして賑やか。 山頂からは360度見渡せる。 勿論最高峰の金北山やドンデン池 キャンプ場などが見渡せる。 |
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登山口にはドンデン山荘があるのでトイレを借りる人、アイスクリームを 食べる人さまざまである。山頂であった団体さんたちはビールを飲んで上機嫌。 私たちは迎えの小型バスに乗って宿へと向かう。 アマナの群生している様子はまた素晴らしい。 |
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夕食の後は近くの神社で薪能が催されるということなので行ってみることにする。 ホテルを出ると前の田んぼでカエルの鳴き声がうるさいほどだ。 神社にはもうすでにシートを敷いて座っている人達が大勢いる。 間もなく始まった。 |
![]() 天領佐渡両津薪能 演目は鞍馬天狗 運営協力費として500円 私の住んでいる真間山弘法寺(日蓮宗) でも薪能が催されているが行った事が なかったのでいい機会であった。 |
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そろそろ寒くなってきたしちょうど薪能も終わったのでホテルに帰ることにする。 ホテルでは佐渡おけさを教わっている人達がいたが私はお部屋へ戻って温泉で 汗を流してから休むことにする。 |
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朝食を終え宿のバスで入口まで送って頂く。今日は佐渡の植物ガイドの中川清太郎先生と アオネバ入口から入山する。岡本氏からイヤホンを皆でお借りしていよいよ入山する。 入山するとすぐニリンソウやキクザキイチゲが私たちの目を楽しませてくれる。 今日二日目が一番素晴らしいと岡本氏は言う。それを楽しみにしていたのだが大失敗を してしまった。カメラは2台持っていったのだが花を撮るので小さいデジカメしか持って 来なかった。バッテリーの電池が登り始めてすぐに無くなってしまった。予備も持ってないので 二日目の写真はほとんどない。以前から見たいと思っていたグリーンのニリンソウに出会えた と言うのにその写真もないのである。 |
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今日のコースは梅津川渓谷(294m)→アオバネ峠(770m)→マトネ峰(938m)→石花分岐→平城畑(636m) →石花ゲート→尖閣湾(渓谷美)→ホテル 登山道を登るにつれキクザキイチゲ、シラネアオイ、オオミスミソウ、佐渡のカタクリなど びっしりと咲いている。もうもう素晴らしいと言うほかない。 22名と言う人数だし写真を撮る人はゆっくり最後尾で撮らせてくれるので一番前とずいぶん離れるが イヤホンと荷札に花の名前を書いておいて下さるのでよくわかる。最後尾の人がその荷札は回収する。 今までいくつかのツアーに参加したけれど今回が初めてのやり方で感心する。岡本氏が花大好き 人間なので考え出したアイデイアであろうと思う。最後の方になるとカタクリがあろうとシラネアオイ があろうと無関心になってしまうほど群生している。一輪ではあるが白いカタクリにも出会うことが出来た。 この時期注意しなければいけないことは虫が多いということである。虫除けスプレーなり虫よけシール等 持って行ったほうが賢明だろうと思った。 |
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19:24 中川先生の音頭で乾杯!! 宿泊の最後の夜なので全員で乾杯!! 簡単な自己紹介をする。 昨年来たけれど良かったから今回 再度参加したという方もいるし ご夫婦で参加された方もいる。 一人参加の方も大勢いらっしゃる。 この夜は私はホテルで購入した1合瓶の お酒を持って311号室へお邪魔した。 私の部屋は真面目に睡眠をとる方ばかり だったので別の部屋の人と飲みましょうと いうことになった。山の話で盛り上がり 「では山へ行きましょう」と約束も出来 楽しい一夜でした。 |
3日目のコースはホテル7:30→青木牧場【旧トキ保護センター】→ユキツバキ群生地→棚田→
生椿【野生のトキが生息していた廃村跡】→杉池→長谷寺【平安朝の観音3尊】→トキ保護センター→
両津港15:10発(カーフェリー)→新潟港17:30→新潟駅18:38発(Maxとき346号)→東京
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このバスはアルプスエンタープライズのツアーの時にここまで入るだけだそうです。 観光バスが入るような道路ではないので車がすれ違うほど広くはない。 1台地元の作業者が道端に停まっていて車の持ち主は作業に行って車にはいない。 通れないのでツアーの男性が下りて車を端の方へ動かしてやっと通れる道を作った。 |
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9:20 道の中央に沢ガニを食した狸の糞 | |
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生椿(はえつばき)という新穂の山間に農業をしていた高野高治さんが、1941年自分の棚田で 27羽のトキを見てその美しさに感動し、その美しい情景を後世に残さなければならないと思い 立ち、自分の田んぼの一部をトキの餌場とし、ドジョウや沢ガニやタニシが育つようにした。 トキ保護の先駆者だ。高治さんは「トキは友達、家族の一員」が自論で、トキがやって来ると 餌をゆっくり食べてもらうよう仕事をやめ家の中に入った。そしてトキが食べ終わって飛び立 つと「また明日も来いや」と声を掛ける、するとトキも「カァーン」「カァーン」と鳴きながら 飛んで行った。高治さんが口にくわえたドジョウをトキが啄(つい)ばんだそうだ。 トキはそれほど高治さんに懐いていたそうだ。 その後トキの一斉捕獲があって以来大空に舞うトキを高治さんは見ることなく、1997年84歳で 亡くなった。この度のトキ放鳥には ご長男(トキ野生復帰連絡協議会会長 高野毅氏)が父の 遺影を持って飛び立つ姿を見守ったそうです。 |
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オドリコソウ 佐渡のオドリコソウは白しかない。 でもあちこちで群生して美しい。 本州はこんなに群生している所は ほとんど見たことがない。 |
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十一面観音(国・重要文化財) 長谷寺は今から約1200年前、807年に 弘法大師の創肇なりと古伝縁起に記されて いる。長谷寺の寺号は地形が大和の長谷に 似ているところから「里を長谷と称し、山 号を豊山、寺号を自性院長谷寺と渉せり」 ぼたんの花はごくわずかしか咲いていません でしたがボタンを見に来る人やさつきを見に 来る人が大勢いるようです。 時間がなくて大急ぎで周り説明をして下さった。 四季折々素晴らしいお寺だと感じました。 寛永年間(1624〜1644)に奉行の武村弥太郎が 当寺に参拝して御本尊の開帳を強要した。 住職が断ると奉行は、強引に開扉しようとしたが 突然両眼が盲目となった。仏罰を悔い自分の 傲慢を謝罪して自分の田畑を寺に寄付したという。 |
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長谷寺の和尚様 私たちが遅れて行ったので 和尚様も早口で時計とにらめっこ しながら色々説明をして下さった。 中川先生の影響もあってか時間に 遅れても怒らず丁寧に説明して 下さった。誠に忙しい時間であった。 いつまでも手を合わせて見送って 下さっていた。 次はトキを飼育している所へと 急ぐ。トキは初めて見る鳥だ。 |
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トキの飼育している所には大勢の観光客がおとづれていた。 窓は開けられないので部屋の中は暑く、トキは遠くの鳥小屋の中で飼育されている。 遠くにいるので望遠で撮らなければトキの様子はわからない。止まり木に飛んでくると 私もそうであるが皆キャーキャーと喜ぶのである。ガラスで遮っているのだから近くまで 来るのかと思っていたが少々がっかりである。 あとは両津港までバスで移動する。バスの中では花や木の名前のしりとりで遊ぶ。 |
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嬉しいことにミドリニリンソウの写真を越石さんより送って頂きました。 自分で撮った写真がないので残念に思っていたのでとても嬉しいです。 越石さん、本当にありがとうございました。 また、小嶋さんより写真を送って頂きありがとうございます。さっそく ここに使わせて頂きます。 |
あっという間に二泊三日が終わり両津港からカーフェリーに乗船する。行きはジェットフィル なので1時間で着くが帰りは2時間20分乗らなければならない。 イルカが出るかもしれないというので期待していたが姿を見ることはなかった。 船尾では餌をあげている人達がいてカモメがずっと新潟港まで付いてくる。 またこの船の後をついて両津港まで戻るのだろうか? 帰ってから小嶋さんが写真をメールに添付して送って下さった。思いがけない ことで大変うれしくさっそくこのホームページに使わせて頂くことにする。 小嶋さん、ありがとうございました。またひとつ良い思い出が出来ました。 2日目の写真が撮れなかったので来年もう一度行ってみようかなと思っているのだが? |