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一度は冬の上高地に行ってみたいと思っていたが、なかなかその機会がなく やっと実現することとなった。東京方面は快晴だが上高地はどうだろうか? 子供達も出かけたので私も出かけようとクラブツーリズムに申し込む。 新宿の集合場所に行くと大変な人出である。まだ受け付けも始まっていない。 やがて受付が始まりバスが到着する。今まで沢山のツアーに参加しているが いつもどこかの会社のバスで今回の可愛いバスに乗るのは初めてでなんとなく 嬉しくなる。隣に座る人はやはり一人参加の女性である。いろいろ話をしな がら上高地へと向かう。 |
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可愛らしいバスに揺られて中央道を順調に進み南アルプスや素晴らしい富士山を 見ながら釜トンネルに到着する。昼食はバスの中で済ませる。 長野県に入ると雪がチラホラ舞ってくる。たいした降りではない。 今年は雪が少ないようで民家には雪が全然ない。昨年の同じ時期に比べると全然 少ないようである。釜トンネルにはガイドの大下さんが迎えに来て下さっている。 |
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13:49 釜トンネルを歩く いつもはバスで通り抜ける 釜トンネルだが冬はヘッド ランプをつけて歩く。 非常灯がついているだけの トンネル内なのでやはり暗い。 緩やかな上り坂になっている。 4班に分けて明るい所で人数を 確認する。 |
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17:36 大きなテントで食事 一人参加の私はやはり一人で参加している 人と3人でテントに落ち着く。 テントには3人分のシュラフが用意されて いる。登山靴を脱いでビニール袋に入れて 寝ることになる。が先ずは食事までテント の中で荷物の整理などをしながら食事を 待つ。食事はスタッフの方が用意して下 さる。食事の用意が出来たということで 一段低くなっている大きなテントに行く。 班毎に場所が決められていてそこに座る でも登山靴を履いたままで30p四方の マットがあるが狭いし正座など出来る ものではない。仕方がないので膝をついて 中腰のような格好で食べる。 着いたらビールを飲もうと楽しみにして いたのだが、寒くてビールどころではない。 |
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ご飯とみそ汁はお代わり自由である。せっかくのカモ肉なのに美味しい料理も 残念ながら台無しである。何が御馳走と言って味噌汁が一番おいしかった。 寒いので私も味噌汁をお代わりした。みんな食事が終ると早々に引き揚げて行った。 テントの真ん中には柱を支えるように雪が積み上げられている。 その夜登山靴はビニールに入れ体と一緒にシュラフの中へ入れる。そうしないと 靴が凍って次の日ははけなくなってしまうということだ。でも靴を中に入れると 雪で冷えた靴は体も冷やす。でもシュラフは暖かかったけれど下半身が寒い。 上半身だけマットがあって下半身は岩の上にシュラフなので冷えるのである。 外では上の方でゴーゴウという風が舞っている。その内テントを風がたたくと 顔に霜がかかり冷たくあまり寝られなかった。トイレも又靴を出して行くのが おっくうで皆我慢している。外はマイナス20度、テントの中はマイナス5度の 世界なのだ。 |
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8:07 朝の食事 昨日と同じ状態で食事をする。 やはりアツアツのトン汁が一番の 御馳走だ。この後希望者はシュノーく シューに出かけるが私は何度も経験 しているので河童橋まで写真を撮りに 行くことにする。 |
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河童橋に行ってみるが 相変わらず雪がチラホラ 穂高方面を眺めても 焼岳方面を眺めても 雲に隠れて下の方しか 見ることはできない。 その内少し青空が見え 始めたので期待したが やはり駄目で良い写真 は撮ることが出来ない |
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焼岳は雲の中 とうとう姿を現すことは なかった。 良い写真が撮れないと ぼやいている人もいる。 時間がないとぼやく。 凄いカメラを持った人が 三脚を立てて撮っている きっとプロの人なのかも しれない。 |
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明神岳の辺りは雲が切れて 姿が見えてきた。 しかしこれ以上良くなる事は なかった。時間もそろそろ 迫ってきたので引き揚げる。 |
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9:40位に出発する。 テントはそのままなので 何もすることはないので 楽である。雪道でも平坦な 道を歩くだけなのでこんな 楽なことはない。 大正池で少し遊ぶことにする。 数人のカメラマンがいるだけで 静かな大正池である いつもツアーで行くと添乗員 の方とガイドさんと一緒に 写真を撮らせて頂くので今回も お願いする。 添乗員の富永さんは以前ご一緒 したことがあった。 やっぱり焼岳は姿が見えない。 |
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12:16 釜トンネルへ |
12:36 釜トンネル出口 |
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一人参加の我々は集合の時は サッと集まるが男性はどこへ 行ったのかいつも人数確認が 出来ない。団体行動なのだから 守るべき事はきちんとやって ほしいものである。 |
冬の上高地に期待して出かけてはみたけれど少々不満の残る旅であった。 夏のテント泊や土合の旧駅の階段に寝たことはあったが、冬のテント泊は 厳しいものがある。ほとんど冬はもっともっと厳しいということである。 昨年は暖かい小屋に泊れて晴天に恵まれたらしいけれど、ほとんど晴天は ないらしい。小屋泊まりならまた来てもいいかなと思うがテント泊は少し 遠慮しようかなと思った旅であった。 |